こんにちは!今回は、地域活動における「番頭」という存在の重要性について考えさせられる講演の内容をご紹介します。
今回のゲスト、藤本美智乃さんは、伏見いきいき市民活動センターのセンター長として、伏見の地域と多様な人々をつなぐ活動を続けてこられました。その経験をもとに、リーダーシップやチームワーク、そして地域との信頼構築についてお話をいただきました。
特に、地域活動において「リーダーシップは一人の力だけでは成り立たない」という視点が新鮮でした。リーダーを支え、メンバーをつなぐ役割の重要性を、具体的なエピソードを交えながら共有していただきました。
番頭とは?
藤本さんの言葉を借りると、番頭は「リーダーとメンバーを繋ぐ存在」。
リーダーが示す大きな方向性をメンバーに伝え、逆にメンバーの意見や想いをリーダーに届ける架け橋のような役割を果たします。たとえば、リーダーの決断が変わった場合でも、その背景をメンバーにきちんと説明することで、チーム全体の納得感を生むことができます。
また、番頭のもう一つの大事な役割は、チーム全体の円滑なコミュニケーションを促進することです。「リーダーの指示をただ伝えるだけではなく、メンバーの気持ちや状況をしっかり理解し、それを適切にリーダーに伝える」という双方向の関係性を築く力が求められます。
このような「つなぎ役」としての番頭の存在が、チームの基盤を支える重要な要素となります。
現場での信頼感を築く
藤本さんは、地域との関係性を築く上で「安心感と信頼感を与えるコミュニケーション」の大切さを強調していました。
対象者や協力者との丁寧なやり取りはもちろんのこと、謝罪や感謝を忘れない姿勢が信頼に繋がるそうです。実際に、地域の人々も学生たちの活動をしっかり見ているため、一つひとつの行動が信頼の礎になるのだとか。ただ活動をこなすだけではなく、積極的に周囲と関わりを持とうとする姿勢が、信頼を生む第一歩です。
当たり前のことですが、コミュニケーションの際には「感謝の言葉」を欠かさないことがポイントだそうです。特に、地域活動では多くの人々の協力が不可欠であり、その中での小さな気配りが大きな信頼を築きます。
こうした日々の積み重ねが、チームの評価や地域との良好な関係性に繋がるのです。
未来を描くための今
最後に、今の現場をしっかり把握することが、未来の活動を作る基盤になるというお話がありました。チーム全体が動きやすい環境を作るために、役割や担当を明確にし、それぞれが互いに支え合う関係を築いていくことの大切さが印象的でした。
役割をきちんと意識することで、全員が同じ方向を向きやすくなり、より効率的で充実した活動が可能になります。また、「現場で得た学びや経験を次のステップに繋げる工夫が必要」と強調しました。
現在進行中の課題や成功事例を共有することで、次の展開を考えるヒントが生まれます。
--
藤本さんの講演からは、「地域活動はチーム全員の協力がカギ」というメッセージを強く感じました。
リーダーだけではなく、番頭やメンバーそれぞれが自分の役割を果たし、信頼感や安心感を大切にすることで、チームは大きな成果を挙げることができます。
Comments