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コーヒー粕でキノコ栽培!資源循環と環境保護の未来をつくる_GAP2024



今回は、コーヒー粕を使ってキノコを栽培するユニークな事業に取り組むRE:Earth 代表の倉橋 大希さんの経験と、大学での学びを活かして現在につなげているその想いをお聞きしました。


南アフリカやジンバブエでの経験から始まり、京都での挑戦へと続くこのストーリーは、農業の課題解決と環境問題の両立を目指す、取り組みの一端を見せてくれます。


コーヒー粕がキノコに変わるまでの道のり


倉橋さんは、大学でアフリカ政治を学び、南アフリカやジンバブエでのボランティア経験から「恵まれた環境にいる私たちには、還元する義務がある」と気づいたそうです。その後、ヨーロッパで環境問題について学び、京都に戻り、海外経験で知ったコーヒー粕を使ったキノコ栽培を始めました。


コーヒー粕は通常、廃棄されることが多いものですが、これを使ってキノコを栽培することで、食品ロスを減らしながら、農家の収入を向上させる仕組みを作り上げたいと考えておられます。


もともと栽培経験があったわけではない倉橋さんは実験を重ね、京都伏見でのコーヒー粕を使ったキノコの本格的な栽培が実現しました。


ハウス内で栽培されるキノコたちはぐんぐん成長し、現在は京都の様々な販路へと流通しています。


挑戦と課題に向き合いながら進む未来


この事業には課題もあったことを語ってくれました。販路の拡大においては、社会性のある取り組みが必ずしも多くの買い手に賞賛されるわけでもなく、ご自身の取り組みに対して厳しいお声もいただいたことがあったようです。価格設定、そして制度の壁など、倉橋さんはさまざまなハードルに直面してきました。


しかし、ジンバブエでの経験から得た、現地の人々が限られた資源を有効活用する知恵や、互いに支え合う文化は、この事業にも生かされています。今後も、若者の農業参入を後押しし、地域の持続可能な発展を支えるために、より多くの人と協力しながら成長を目指していくとのことです。


学生時代の学びが今につながっている


倉橋さんの取り組みにおいては、学生時代に得たアフリカの文化や社会との出会い、留学経験で知った海外の取り組みが現在の事業に大きな影響を与えています。


自分のキャリアと大学の学びの相互の影響、得た視点があるからこその気づきを、取り組みに活かしていくその姿勢を、みんなでこれからの取り組みに活かしていきたいと思います。

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